2013年05月09日

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

親が買って読み終わったので、
借りて読んでみたが、
あっという間に読み終わったというか読みやすいというか、
結構普通の話を村上春樹調にした感じだったなあ。

鉄ヲタが主人公だとかいう話も聞いたけど、
そこまで鉄ヲタじゃなかった感じがする(゚ω゚)

そしてこれまた1Q84みたいに続編がありそうな雰囲気の作品だったなあというか、
物事が何も解決していないという(・ω・)


そしてAmazonカスタマーレビューが面白かった(゚ω゚)
http://jin115.com/archives/51947629.html

もちろんネタバレになっているので、
まだ読んでない人はこのレビューを読むべきではないが、
読んでみたらとても面白く読めるのでオヌヌメ(・ω・)b
posted by 一介のチョコボ掘り士 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月22日

「風が強く吹いている」

三浦しをん作品は初めて読んだが、
いやー単純に面白かった。

後で感想はもうちょっと詳しく書くが、
読み終わるのがもったいないと感じさせてくれた久々の小説だった。
まあ色々突っ込みどころ満載ではあるんだがね(´ω`)

元々このタイトルは箱根駅伝をモチーフにした小説だと知っていた。
映画化されていたのも知っていた。

ただまったく興味はなかった。

なぜなら以前は別に走るのにさほど興味がなかったから(゚ω゚)


マラソンを完走したことが何度かある人間が走るのに興味がないといってもまったく説得力がないが、
最初のつくばマラソンを完走したときもマラソン完走自体の達成感はものすごくあったが、
その後に続くような走る楽しさをさほど味わえなかった。

つくばマラソンは、筑波大学の周辺を周回するようなコース。
正直コース的には名所を巡るっていう感じでもなく、ただ単に郊外の平坦コースを走るようなもので、
沿道に観客も少なく、5h以降のランナーには給食や給水も不足してしまうような運営で、
完走メインのランナーにはお世辞にも走りやすいとは言えなかった。

そんな感じで印象が余り良くなかったこともあり、さほど走ること自体に興味は持てず、
今後も走り続けようという気にはならなかった。


しかし、東京マラソンに運良く当選し完走したことによって、
市民マラソンとうか大都市マラソンの楽しさを知った。

普段は自動車で一杯の、普通じゃ走ることの出来ない幹線道路を専有して走り、
大都市の各名所を普段見ることのない視界で見回ることができ、
制限時間が7hと遅いのに、給食の種類は豊富で完走ランナーにも行き渡り、
もちろん給水も水だけじゃなくスポーツドリンクもあり、それが最後までランナーに行き渡る。
さらには沿道の大歓声はほとんど途切れることが無く、
最後まで楽しく走り続けられる。

東京マラソンで最後まで楽しく完走出来たことによって、
走るという行為自体も楽しいという印象に変わってきたようだ。


その後は走る楽しさを感じたこともあって、多少なりとも走ることについて知りたいと思い、
いくつかランニング雑誌とかも見るようになった。
そしていくつかの雑誌の記事にはランナーが読むべき本という特集があって、
多くの人が村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」や「風が強く吹いている」を挙げていた。

村上春樹の「走ること〜」は以前読んでなかなか感銘を受けたものだが、
この作品はあくまでも村上春樹自身の走ることに対してのエッセー集みたいなもの。

そうではない小説という分野での、走ることをメインテーマにしたお話の代表格が「風が強く吹いている」らしい。
しかも今年の箱根駅伝での東洋大柏原の圧倒的な走りを見せられた後だったので、
その勢いに乗せられて読み始めたっていう感じでもある(゚ω゚)


さて前振りが長かったがここからが感想本題。
いつものようにネタバレしない程度に感想を書くつもりだが、
キニナル人は飛ばしてね。


あらすじとしては、

「ひょんなことから1人の天才ランナーが入居することになったオンボロ学生寮。
その学生寮の入居者は晴れて計10名になり、箱根駅伝出場を目指すことになった。」

っていう感じ。

はい、もうこのへんで大体みんな大まかなストーリー展開がわかるよね。

うん、おそらくみんなが考えるその大まかなストーリー展開でほぼ間違ってない世界が繰り広げられるよ(゚ω゚)

そしてその世界の中には努力、根性、友情、愛情、憎しみ、競争、葛藤、そして達成感が織り交ぜられている。
要するに青春王道ストーリーっていうわけだ。


しかし普通ならここまでテンプレな感じで来ると興ざめしてしまうものだが、
そこは描き方というのが上手いというか、
それぞれの人物の描写をきっちり行っていることによって話に引き込まれる。

後半は箱根の10区間にそれぞれの人物がエントリーされるわけだが、
そのエントリーの選択もそれぞれの人物の特徴に応じているし、
ストーリー的にも非常に腑に落ちる形で心地良い。

さらにはその10区間それぞれに見せ場というか、
各人物それぞれのエピソードが語られる。
箱根の1区間1つ1つが計10区間無理のない形で積み重ねられゴールに向かって昇華するその流れは、
テンプレであるはずなのに食い入るように読まされてしまう。

加えて箱根駅伝自体の描写の詳細さがしっかりしたバックボーンになっている。
箱根の山登り山下りの描写はもちろん、
権太坂の意味合いや海岸沿いコースの海風の辛さ、
横浜駅や小涌園の大勢の観客の声援、
そして予選会会場の昭和記念公園のコース描写など、
それぞれのコースの情景がしっかり描かれている。

箱根駅伝をテレビで観たことがある人は非常に多いと思うが、
観た人はもちろんのこと、
観てない人でもその情景がありありと浮かんでくるような描写がストーリーを支えている。

この小説だけじゃなく小説全般に言えることだが、
圧倒的な取材量に裏打ちされた描写というものが本当にあったお話のように感じさせるもので、
その仮想世界と現実世界のリンクされた状態が小説の面白さの醍醐味であろう。
まさにこの小説はその小説自体の面白さを見事に表現できている。


まあ良い面があれば悪い面もあるんだが、
正直大したトレーニングシーンもなく、
あっさりみんなタイムが速くなれちゃったのはちょっと興ざめ。

その学生寮のメンバーは半分以上陸上未経験者なのに、
昔別競技などで部活をやってたとかそういう描写はあったとしても、
陸上未経験者が箱根の予選会に出れる1万メートル(10キロ)35分切り、1キロ3分ちょいのタイムって、
そう簡単に出せるものではないぞ(゚ω゚)

おいらのジョグペースが大体1キロ5分の5キロ35分で、
少し速く走ったつもりだと1キロ4分半の5キロ30分。

最低でもおいらのペースの倍以上の速さが必要で、
ちょっとでもタイム取ってジョギングやった人なら、
この1キロ3分ちょいっていうペースがどれだけ速いのかがわかるはず。
いくら若くて下地があったとしても、
半年鬼のようにトレーニングしただけでこのlvまでこれるとはとても思えないんだけど(´ω`)

後は根本的に最初にみんな箱根を目指して走る理由ってのがちょっと薄いというか、
もうちょっと因果や過去のエピソードとかを絡めて描写した方がもっと入り込めたかなと思う。

普通いきなり箱根目指すぞと言われても絶対無理だし絶対断るだろ(゚ω゚)
なんで案外みんなすんなりトレーニング始めちゃったんだよ(゚ω゚)


とまあ悪い面も色々ありましたが、
総評としては、とても楽しめた小説だった。

おいらは余り小説とか読んでも感情的にならない人なんだが、
この小説はテンプレの流れとはわかっていても、その流れの中で時々いい台詞が出たりすると、
非常にぐっと来るものがあった。

挑発されて燃えるような気持ちになったり、プレッシャーに押しつぶされそうになったり、
切なくて悲しくなって涙したり、ことを成し遂げてうれし泣きしたりなど、
様々な感情が押し寄せてくる。

実際に読んでいる最中にそのような感情の起伏でうっすら目が滲んでしまったりもした。
特に達成感に関しては本当にうぉーって声を出して喜び、そして泣きそうになったりもした。


これは映画版も観てみたいな〜とも思うんだが、
どのくらい原作を忠実に描けているかが勝負な映画になりそうなので、
原作レイプになっていないかどうかが心配だ(´ω`)
ちょっとwikiで調べてみたところ、
商店街の八百屋親子が定食屋親子になってたり、元々メンバーの1人と知合いだったりしているので、
そういう改変が変な方向に行ってないことを切に願う(´ω`)

漫画版もすでにあるらしいが、
これはアニメにしてもとても面白い作品になるんじゃないかな〜とも思った。
まあ「ちはやふる」みたいな原作に忠実でありながら、
アニメならではの場面に合った動きや構図、音楽の描写に力を注ぐような作品じゃないといけないけどね。


というわけでまとめると、
多くの人にお勧めできる小説ではあるが、
走ることや運動に余り興味がなかったり、
テンプレ青春王道ストーリーが余り好きではない人には、
まったくピンと来ないままで終わる小説かもしれないのは確か(゚ω゚)
posted by 一介のチョコボ掘り士 at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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